2019年の年末ごろから開始された、楽天モバイルのサービス「Rakuten UN-LIMIT」。携帯電話キャリアの業界は、3大キャリア(docomo、au、softbank)がユーザの取り合い競争を長い間繰り広げてきましたが、楽天モバイルが4つめに仲間入りしましたね。
なかなか楽天モバイルを含めた「4大キャリア」という表現は目にしませんが、そこのところはこれからの楽天モバイルの活躍に期待しましょう。
楽天モバイルのサービスが始まってから2年弱の月日が経過するわけですが、携帯電話キャリア会社としての能力(通信速度や繋がりやすさ)はどれぐらいのものなんでしょうか。
私の実体験を踏まえて楽天モバイルどおなの?といったところをご紹介してきます。
結論
1.他の3キャリアに比べると繋がりにくいエリアが多い
2.この半年でかなりつながりやすくなった
1.他の3キャリアに比べると繋がりにくいエリアが多い
大手3キャリア(docomo、au、softbank)に比べるとつながりにくいエリアが多いですね。
私の行動範囲は東京都(渋谷、新宿、池袋、秋葉原、府中)、埼玉県(川口、大宮)、神奈川県(横浜、川崎)あたりで、電車移動がほとんどです。2021年7月現在、挙げたエリアのどこでも大体つながりますが、通信速度が突然遅くなったり、突然圏外になったりします。
具体的には背の高い建物に囲まれた道幅の狭いエリアや、個人商店の中、電車に乗っている時のトンネルなどでその傾向があります。
私はスマホ(iphone)2台持ちで、楽天モバイルで契約の1台と、もう一台はdocomoで契約しています。楽天モバイルで通信品質が悪いと感じたときにdocomoで契約のスマホを試してみるとほとんどの場合問題なく通信できます。
そういったところで楽天モバイルの回線は、大手キャリアほどのエリアをカバーできていないんだなと感じます。
2.この半年でかなりつながりやすくなった
とはいえ、楽天モバイルの通信品質は急速によくなっているとも感じています。
====ちょいと余談====
正しく「通信品質」を評価する場合、以下の3つの指標を使うようです。
・パケットロスの少なさ→送信したパケットのうちうち宛先に届かなかったパケットの比率
・遅延の少なさ→パケットが届くまでの時間の速さ
・パケット到達間隔の揺らぎの少なさ→あるパケットが届いてから次のパケットが届くまでの感覚にバラ対が少ないこと
「パケット」とはデータを細かく区切った単位のことです。
私の記事ではスマホを使用していて、「動画をタップしてから開始までが遅い(5秒以上待たされる)」といった感覚でお話していますのでご承知ください。
====余談ここまで====
私が楽天モバイルを使用し始めたのが、2020年12月ごろでした。そのころはかなりいろんな場所で通信が遅くなったり、楽天回線が使えなくなりauローミングに切り替わったりしていた印象でした。楽天モバイル契約したの「失敗だったかなー。。。」と感じたほどでした。
いまでは、狭い路地などの条件が悪いところに行かなければ、かなりの場所で使えるようになってきている印象なので、楽天も通信可能なエリアの拡大に力を入れている印象です。
メリット
楽天モバイルをこれから使うか(もしくは使い続けるか)で迷ってる人もいるかと思います。
楽天モバイルを使用するメリットについて整理していきましょう。
1.値段(料金体系)
2.通話が無料
3.ポイントバックが沢山
4.すごい勢いで通信品質を上げている
1.値段(料金体系)
楽天モバイルの一番のメリットはやはりこれでしょう。どのキャリアと比べてもお得です。さらにはMVNOと比べても遜色ない、もしくは楽天モバイルの方がお得なぐらいです。テレビCMでもよく流れていますが、「すべての人に最適なワンプラン」という売り文句のプランです。

上の図を見てもらうとわかる通り、1か月のうち1GB未満の通信ならその月の料金はタダ!!驚きです。楽天モバイルの最大のメリットです。
2.通話が無料
人によってありがたみを感じる度合いが違うかと思いますが、よく電話をする人にとってはとてもありがたいのがこの点ですね。「楽天Link」という専用のアプリを使うことを条件に通話料金はかかりません。ちなみに私はよく電話使うのでめちゃくちゃありがたいです。
一部の特殊な番号(災害伝言ダイアル(171)、消費者ホットライン(188))に掛ける場合、また、海外に掛ける」場合は通話料金が発生する点には注意が必要です。
3.ポイントバックが沢山
「新しく楽天モバイルサービスを使う方限定」で楽天ポイントがもらえます。キャンペーンやっている時期とそうでない時期でもらえるポイント数が異なりますが、とてもお得です。
楽天経済圏のサービスはこのパターンがよくありますね。スマホの端末を楽天モバイルで購入する場合は上乗せでポイントがもらえるのでぜひ有効活用してください。
4.すごい勢いで通信品質を上げている
「結論」でもご紹介したように楽天モバイルの通信品質は、すごい勢いで品質を上げています。このまま楽天モバイルが品質向上を続けてくれれば、確実に4大キャリアの一角となることでしょう。
この楽天モバイルのすさまじい企業努力は、将来の我々にとってメリットと言えるのではないでしょうか。
デメリット
私は割と楽天信者ですが、お得な情報をいい面だけを見て物事を判断することは好きではないので、デメリットも整理しておきましょう。
1.キャリアとしての年月が浅い
2.プラチナバンドを持っていない
1.キャリアとしての年月が浅い
やはり長い経験・数々の実績があるというのは、強みですよね。
会社の先輩方などもそうですが、その人がこれまで頑張って積み上げてきた経験や実績は評価すべきだし、尊敬すべきというのが私の考えです。働かないおじさん、先輩というだけで無駄に偉ぶる人は論外ですが。。。話がそれました。
前述の通りで、楽天モバイルは2019年の年末ごろにサービスが開始しています。ほかの大手キャリアが20年以上実績を積み重ねてきたことを考えると、楽天モバイルを利用する場合この点はデメリットとなるでしょう。
例えば、なにか大規模な障害が発生した時や、災害時などにアクセスが集中した時などのイレギュラーなことが起こった場合、楽天モバイル利用者が苦労することはあり得ると思います。
2.プラチナバンドを持っていない
楽天モバイルはプラチナバンド獲得に向けて動いているという話を見たことがありますが、プラチナバンドを持っていないという点は携帯キャリアとして大きなデメリットでしょう。楽天モバイル以外の3キャリアはプラチナバンドを持っています。
プラチナバンドとは、簡単に言ってしまえば「通信性能が高い周波数帯」です。本来電波の入りずらい環境(地下、建物の中など)でスマホを使う場合、このプラチナバンドがあるかないかでつながりやすさが全然違います。
楽天モバイルがプラチナバンド獲得に向けて動いているとのことなので、数年以内にこの点のデメリットは無くなるかもしれませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
楽天モバイルは3キャリアに比べると発展途上で、完全に満足できるサービスという印象ではありませんが、私は最も利用価値の高い携帯電話キャリアと思っています。
その理由は、そもそも多くの人が通信品質に求める感覚が過剰ではと感じているためです。場所によっては通信品質が悪くなる時はありますが、通話は十分にできるし、情報収集しようと思った場合でも問題なくできます。
テレビ局の放送は、緊急性の高い重要な情報を提供することもあり、高い通信品質を維持するためにかなりの費用を掛けているようです。ですが、一般人がスマホで情報を得るために高品質の通信を追求しすぎることは何か違う気がします。
加えてご紹介したような価格の安さです。お財布にやさしく、手軽に手元に情報を届けてくれるサービスという意味でとてもハイクオリティかなと感じています。
ぜひ利用開始、継続利用の検討してみてください。そして幸せなモバイルライフを。
コメント